「観音通線」で個別相談

茅野市 本町観音通り整備協議会
都市計画決定変更案 住民の声を聴く

 茅野市本町商店街通りの拡幅などを盛り込んだ市都市計画道路「観音通線」の都市計画決定変更案について、本町区の本町まちづくり委員会内の組織「本町観音通り整備協議会」は24日から11月2日まで、個別相談会を本町公民館で開いている。
 計画されている道路と住宅が重なる住民らを中心に意見を聴き、賛成、反対それぞれの声を市や県に報告することにしている。
 変更案は同市本町の栗沢橋交差点から市役所東交差点までを拡幅し、交差点などを改良する内容で、本町区議会では2017年に変更案を決議。通学路にもなっている道路の安全性確保や商店街の活性化を期待する声がある一方、拡幅の予定地と住宅が重なっている住民などから反対の意見もあり、2023年に都市計画変更手続きを開始したものの、手続きは中断している。
 昨年3月に市が地元説明会を開いたが、公の場では声を上げにくい住民の意見も尊重しようと、個別の相談会を設定した。対象104戸に相談会の開催を通知したところ、27人の申し込みがあったという。市の担当者も補佐しながら計画の概要を説明し、率直な住民の意見を聴取している。
 協議会の笠原利彦会長は「工事を始めた場合、完了までに順調に行っても10~12年かかる見込みのため、自分の子どもたちに期間や保障などについてきちんと伝えたいと参加している人が多い」といい、「貴重な意見をいただいており、開いて良かった。きちんと話を聴いて市や県に伝えたい」と話している。
(前田智威)

2025年10月29日

長野日報 掲載記事